2007/10/08

カンムリヅル

カンムリヅル

以前9月19日の記事で、「犯人に告ぐ」の文庫版が発表されたって言ったけど、

私もついに読み終わったよ!

というか、結構前に読み終わってたんだけど、アップが遅れて。。。

まず、感想の第一声としては、正直面白かった。これは面白いよ。

私はあんまり小説は読まないほうだけど、

小さい頃から推理小説だけは好きだったんだよね。

シャーロック・ホームズ…、アルセーヌ・ルパン…、怪人二十面相とかをよく休み時間とかに読んだもんだよ。

まぁ、最近はめっきりテレビの方ばっかりに目が行っちゃって、

古畑任三郎とか、踊る大捜査線とか、名探偵コナンとかをよく見るんだけど、

いずれにしても、探偵ものとか刑事ものが好きな人なら、この小説はかなり楽しく読めると思うよ。

しかも、主人公の巻島警視を今度映画でトヨエツが演じることが分かっているから、

情景が頭の中で浮かべやすくて、読書にもかかわらず臨場感があったよ。

具体的に面白かったところをいくつか挙げると、まず全体のストーリが進む中でちらちらと見え隠れする

警察内部の上下関係が、実にリアルに描かれていること。

舞台は主に我らが神奈川県警なんだけど、警視庁とのなわばり争いの駆け引きや、

一般企業と同じような上下関係のストレスとかが如実に表現されてて、

あぶない刑事シリーズみたいに「刑事=カッコいい」っていう感じじゃなく、

「刑事も結構裏では苦労してんだよ…」的な

人間の本音みたいなところが、包み隠さず表現されてたところがよかったかな。

おまけに巻島警視の因縁の上司っていうのが、私の前の上司に口調がそっくりで…

こっちの胃まで痛くなりそうだったよ。。。

あと、巻島警視の最初の記者会見のシーンはなかなか見ものだと思うよ。

テレビとかで時々見る謝罪会見時とかの、記者の執拗なまでのえぐるような質問に、

「これ、ちょっとキツすぎなんじゃないの?」とみんなも思ったことない?

巻島警視もそれに似た事を初めて経験する訳なんだけど、

会見時についに逆ギレしてしまうのよね。。。

彼の置かれていた立場上、やりきれない辛い気持ちが痛いほど伝わってきて、なんとも切ないシーンだったよ。

そして、この小説の中でも一番私が面白かったと感じたのは、

巻島警視が左遷されたあと、再び県警に帰って来て事件の指揮を任されるんだけど、

新しく植草っていう若い警視が彼の上司になるのよ。

この植草ってのがまたセコイやつでねぇ。。。

好きな女を落とすために事件の捜査情報を上手く利用する訳よ。

彼の戦略的な方法には思わず「う~ん…」とうなるほどだったけど、

彼の結末がどうなるかに注目して読むのもかなり面白いと思うよ。

TOMO



映画「犯人に告ぐ」